矢口高雄先生

昨日、矢口高雄先生の訃報に自分でもどうしていいかわからないくらい気持ちがどこかに行ってしまった。
子どもの頃から矢口先生の漫画が好きでよく真似して描いていた。
いつか僕も釣りキチ三平の作者のように絵が上手くなりたい。そう思っていた。大人になってもそこは変わらない。そして今も。
あれはまだイラストレーターを目指す前の頃、初めてファンレターを送った。
数日後、なんと先生からお返事のお便りを頂いたのだ。嬉しくていつも手帳に挟んで、友達に自慢もした。
矢口先生は30歳で銀行員を辞めて漫画家を目指す。僕もかなりの遅咲きイラストレーターだが、「皆が寝ている間が伸びるんだよ、努力を惜しまないこと」という言葉があったからやってこれた。その後も幾度となく先生に手紙を書き様々な事を報告した。
展示会に小学生の娘と行った時、撮影禁止だっただろうに娘が持っていたカメラを見て、一緒に写真を撮ろうと言ってくださった。その節はありがとうございました。そんな娘も高校生。大きくなりましたよ、生意気だけど。
僕の目標はいつでもこれからも矢口高雄先生。大丈夫。だって先生に教えてもらってからずーっと同じ絵の具使ってるんだぜ。っていつも自分に言い聞かせている。
矢口先生、ありがとうございました。

国道134号線

農道を抜け、海沿いを走りふと停めたところで海を眺める。
途中で無人販売の野菜を買い、リュックに詰めてまたトコトコ走る。
都心に向かう道はいつも後ろからつつかれる様でとにかく忙しない。
けど、地元の道は少し行けばのんびり走れる道がたくさんある。週末はツーリングに来ているライダーともよくすれ違いたまに挨拶(ヤエーって言うんだとか)をする。
バイクに乗る人がツーリングをする意味がようやく分かった。特別なことは何もいらない。ただ自分のペースで気ままに走れればそれでいい。
今日もリュックの傍からはみ出た大根の葉を風になびかせながら国道134号線を走る。

始めどき

母がピアノを習いだして、よく音楽の話をするようになった。
三女もピアノを習っているから一緒に弾きたいという目標が出来たらしく毎日少しずつ練習しているらしい。
妻も僕もバイクに乗りだしたところ、義母も小型二輪免許(125ccまで)をとるべく教習所に通うそう。
みんな新しいことを始めた。
20歳の頃、将来の事で悩んでいて、未経験の事を始めてみたいと相談したときに「やりたいと思った時が始めどきだ」と背中を押してくれた。これは今でも最近の様に覚えている。
尊敬する漫画家の矢口高雄先生は30歳の時に銀行員から漫画家へと転身されていて、カーネルサンダースは65歳でKFCを創業している。僕だって35歳で突然イラストレーターを目指し始めているのでこれだけは言える。
やりたい事に遅いはない。